白馬鹿日記

2001年10月01日(月) 生きてるフリ

冷たい雨が降っている。もう10月だもんな。夏の名残を見せろというのは無理な注文だ。あとはもう、春になるまで死んだフリをしているしかない。

死んだフリをしながら仕事するフリもしなければならない。死んでる割には忙しいね。ピンポ〜ン。誰か来た。ついでにいないフリもしようかと思ったが、これ以上何かのフリをすると自分を見失って元に戻れなくなるかもしれない。もっとも、どうしても元に戻らねばならない程の人格かどうかはわからない。もしかしたら戻らないほうがいいヤツだったりするかも知れない。どうなんだ。誰か教えてくれ。

「どなた?」「宅急便です」「結構です」と言おうと思ったが開けてしまった。仕事だったらどうしよう。わあ、書類だ。怖るおそるラベルを見る。東京一ツアーセンター。をを、今週末の旅行のチケットではないか。突然生き返り、幸福の絶頂に駆け昇る。これでもう寒さも仕事も苦にならん、と言いたいところだがやっぱりイヤぢゃ。辛くないフリをして1週間が過ぎるのを待つしかないな。


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うるま [MAIL]

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