トレバリーの釣り場開拓をしている旅行会社から調査協力の打診があった。と言ってもまだ下調べもしていないらしい。場所はインド洋のとある島国、有名と言ってよいリゾート地である。だんだん釣り場が遠くなるなあ。
とりあえずネットで情報収集、あとは現地のお人よし(失礼!)を探してメールで問い合わせるしかない。今のところ、魚はいるがンな釣りをするヤツはいない、という程度しか分かっていない。リゾートに来て馬鹿の様に竿を振り倒す物好きはいない、そういう根が忙しいヤツはそもそもリゾートなんぞに来ない、という事らしい。リゾートとしてもそんな奴隷船の漕ぎ手のような釣りを客にさせたくない、というスタンスらしい。まあ、そりゃそうかもね。そもGTの釣魚としての価値って日本で異常に高いだけで、豪華クルーザーでのんびり釣りを楽しんだり記録を狙ってマーリンを追いかける人たちにとってはワン・オブ・外道でしかないワケだし。馬鹿重いルアーをヒーヒー言いながら投げまくる様な苦行は休暇にすべき事ではないのだね、西欧人にとっては。
とはいえ自分で投げないと「釣った」気分になれない、という感覚は私にもある。「釣れた」と「釣った」は違うのだ。達成感の違いとでも言いますかね。ワシは楽しみに来たのであって苦しみに来たのではない、というのはアリだし、ハードルは高く道は狭いほうが越えた時の喜びが大きいのぢゃ、というのももちろんアリである。要は個人差なのだから両方認めろ、というのがナカナカどうして通じないんですな、これが。特にヨーロッパ系リゾートではこの傾向が強い様に思えるし。これも歴史を重んずる姿勢なのでしょうかねえ。
「やっかましい、釣らせろ」ってフランス語で何て言うんだ?
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