8日夜。何かダルいな眠いな、と感じて早寝。寒さに震えながら目が覚めたのが午前4時。ベッドの上がビショ濡れだ。誰かが夜中に水を撒きに来たのでなければ俺の汗だろう。何だなんだと思う暇もなくまた気が遠くなる。かろうじて乾いている場所に移動し、ビデオの予約ボードを見て驚いた。
「え?10日?」
28時間ほど意識不明だったらしい。フリーランサーはこういう時いいね。もっとも、そのまま死んでたらどう思うかわからんが。あ、何も思わんか。そのまま1時間おきくらいに目覚めては気を失う、という事を繰り返す。水が飲みたい。そういえば冷蔵庫にさんぴん茶が入っていたな。起き上がり、歩いて前に進むという事が地獄の苦行に感じる。何とかペットボトル2本を引きずり出してベッドに戻る。あっという間に半分ほどを流し込んでまた気絶。
昼過ぎに初めてトイレに立つ。歩いて5歩の距離が果てしなく遠い。40時間近くトイレに行かなくても何とかなるんだなあ、と変な事に感心。お茶が2本とも空になっていたので水を汲んでおく。飲んだ事すら憶えてないぞ。
夕方、何とか起き上がる。病院へ行こうという目論見だ。嫌いなのだがこうなったら仕方がない。一応、乾いた物に着替えたが汗臭いしどう見ても浮浪者だ。気にせず近所でも評判の藪医者に向かう。
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