卒業論文で「おたく」を研究したいです。 題目は「サブカルチャー領域でのおたく的消費行動」とでもしましょうか。
おたく産業と言えばギャルゲー、その関連グッズ。 同人誌産業。 アニメなどはジャパニメーションとして、文化の分野では主要な輸出品目になっているものです。 もっと一般に対象を広げればコミックの業界などもその対象に入るでしょう。 あるいはパソコンおたくや車おたく。 軍事マニアに鉄道マニア。
これらの一般に「おたく」と呼ばれる種類の人々は、どうやら最近、一般的に認められつつあるのではないでしょうか?好まれることななくとも、積極的に否定されることもない。既に「おたく」は社会を構成する一つの部品と化してしまっているような感があります。
その是非はともかく、社会を構成する部品となると同時に、無視できないほど大きい経済力を持ってきているのもまた事実ではないかと感じるのです。
おたくは金を垂れ流す。 自分の専門分野に関しては湯水のごとく。専門外でも興味が湧くとすぐに投資してしまう。おたくでいることと金を垂れ流すことはほぼ同義だと言っても過言ではないでしょう。
ならば、研究の対象としておたくは耐えうるのではないだろうかと考えたのです。経済に大きく影響を与えるであろうおたくの消費行動を、経済学ではなく、心理学的なアプローチから迫り、おたくはどのような心理的背景で消費行動を行うのか、を研究してみたいのです。
ただし、このテーマはあまりにも漠然としていて、学部生レベルが卒論でやるには無理があります。そこで、おたく消費論の第一段階として、おたく的企業の典型である「ガイナックス」をその対象として、論文を書いてみたいところです。
「エヴァンゲリオン」に見られる、おたく的感性を刺激する商品作り。最近ではそれらおたく的感性を刺激することに特化した「あべの橋魔法商店街」や「綾波育成計画」など、設立当初のガイナックスの姿に戻りつつあるようです。このガイナックスの商品展開のやり方は、おたく的消費の根本原理を突いているのではないかと思うのです。だから、エヴァンゲリオンはあれほどヒットしてしまった。
ということで、卒論の題目は 「ガイナックスに見るおたく的消費行動」とでもしておきましょうか。
こんなんで教授のOKが出るのか…
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