徒然へたれ日記
鈴村 凛音



 ハウルその後

■二度目見てきました
社会人のお兄様方召還して(酷)おごってもらってみてきました!! どうにも自分でお金を出す気になれなかったので(汗)
二度目見た感想は……一度目とほぼかわらず、といったところでしょうか。設定がわからんちんだったのでちょっくら原作で予習していったので、それを反芻しながらちょっと理解は出来ましたが。

んで、その夜。ひっさびさにりむ嬢からお電話がありました。別件の用事だったのですが、何故か知らんがハウル話になり盛り上がりまくった結果4時間近く時間経過。
うぉーう……しかしかけられたあとかけなおしたりもしたんで電話代的にはフィフティフィフティ。ならばよし(何)

で、以下話し合の内容(相当ネタバレ)。見たい方は反転でどうぞ。


とりあえずりむ嬢の意見。彼女はあたしと真逆の意見。ようするにハウル容認派。感動して泣いたとおっしゃる。
どうにも内容が納得できないあたしはダメな理由をつらつらと彼女に語りました。
俺「だからさー、なんか背景とか機械とか使いまわしだし、音楽も使いまわしだし、結局何が言いたいのか分からんし、反戦がテーマなのか何なのかって感じだし、一番許せんのがラストの五分でさ、お手軽すぎだよぅ」
りむ「あんた何言ってんの。あれにはメッセージつったら『愛』ぐらいだよ
。あと使い回しってあたりまえでしょ。あれは今までの宮崎駿作品のいいとこ取りのつぎはぎなんだから
なにぃ!! とかなり思いましたがよく考えたら確かにそうかも。いやそれにしたってラストの五分は。
ありゃ『紅の豚』」
……………そ、そういえば!!(驚愕)
ちなみにそれを言ったときの彼女の声は非常にクールで冷たかったです……うう、どうせ気づかなかったよぅ。めそり。
まあ要約しますと(以下こんがらがったあたいのためにりむ嬢が送ってくれたメール参照)
町並みは魔女の宅急便(ソフィーが飛行機の上から見たところとかまさにそうですよねぇ)
人物関係は千と千尋の神隠し(だってハウル、まんまハクやん……)
指輪の役割や空を飛ぶ機械はラピュタ(指輪なんぞまんま飛鉱石)
戦争の炎の海とか兵器はナウシカ(巨神兵マンセー)
呪いうんたらかんたらはもののけ姫(より詳しく解説されたところによれば、呪いかけられて一人で出ていくとことか。うまく原作と重なった感じらしい)
時代とかラストの終わり方は完全に紅の豚(キスでのろいが解けるトコとかね)
台詞回しにところどころトトロの影あり(ソフィーの台詞を例に挙げましょう「がんばれ〜〜(byカンタのばあちゃん)」「ハウルのバカ! もう知らない!!(あからさまに皐月)」などなど。あと人には見えずに風になってるとことかねぇ)
などなど。他にも色々あるらしいですが、それは今度帰ったとき、彼女の家で鑑賞会をやって全部見つける予定。というか、あやつはハウルの裏ルートで早々と入手して見比べる予定らしい。怖いからそのルートは怖いから聞かないことにしよう。ぶるぶる。
ちなみに。あたしにはわかりにくかったストーリーですが、彼女はあれはソフィー一人にしばっていうならば忠実に描かれているらしい。なるほど、たしかに!
かといってあのストーリーがあたしは好きかといわれれば、そうでもないんですけどね。全部わかったほうがやっぱすっきりするタイプなもんで(汗)。でも主人公は相当丁寧に描かれていると彼女は言う。若干あたしはまだ「そうか?」と思う部分も多聞にあるんですが(無気力だったくせにいきなり元気になりすぎなトコとかまぁもろもろ)、ま、とらえ方なんて人それぞれだ! とりあえずつぎはぎ部分は納得した!! つうかすっきりした!!
しかしまだ納得できんことが。なんでカルシファーを外に出して一回城を崩したあと、また中に入ったのか。
りむ「あー、あれはあたしもわからん
あんたでもわかんないならあたしにわかるわけないでしょーうがぁぁ!!(それはどうなの鈴村さん)
ま、彼女の見解は、ハウルは自分たちを守るために戦ってるから、その守る場所をなくさなきゃいけない(ちょっと語弊があるなこれ)とソフィーが思って、あのつないでる場所をなくしたかった。でもソフィーには魔力が無いから強硬手段。ここまではあたしもわかる。ならなぜ彼女は戻ったのか。
りむ「うーん、あたしが思うに、交通手段。
いいのかそれで……!!(爆笑)
彼女いわく、ソフィーは壊したまではいいが、ハウルのとこに行くのに一人じゃいけないことに気付いてカルシファーを再起動させたんじゃないか。
……おい(笑)
ちなみに髪切ったソフィーはまんま今までのジブリヒロイン。ついでに年取った姿もまんまいままでのおばあちゃん。おうパクリ万歳!
あともう一つ疑問だったのは、なんでソフィーの髪の色が戻らなかったのか。
りむ「簡単だよ。原作のソフィーは赤髪で映画は黒。どっちに転がってもナウシカとかクラリスとかシータとかサンにもろかぶりだからだよ
…………今までのどの意見よりも、彼女のこの言葉が一番納得で来ました(笑)
まぁまだまだあたし的には理解し切れない部分はあるんですけどね。とりあえず内容です内容。
りむ「あー、あたし途中まで好きだったんだけど、ソフィーの「あなたのを愛してるの」で一気にさめた
え、ならなんで泣いたんすか。
りむ「ハウルの城って、つぎはぎだらけの今回の映画の象徴なんだよ。それが崩れたことによって、これが最後の作品なんじゃって悟っちゃってなんか泣けてきた
内容はどうした内容はぁぁぁ!!!(笑)
や、彼女は内容も好きなんですよ。内容で泣けるところもあったらしいんですよ。しかしどうにもそこに受けてしまって他にも色々説明受けたんですけども、ねぇ(何)
まぁよくよく反芻してみたら、最後の流れ星のシーンとかが序盤に繋がるのかとか、色々考えて彼女も納得したらしい。コアなジブリファンの間で意見が割れてしまっているのは、そこに気付くか気付かないか。あれはソフィーの物語なので、ハウルについてはほとんど語られていないんですよ。だからいままでの宮崎アニメと違って、他のキャラに全部の視点はいかない。一部しか見えない。だからわかりにくくなっとるのですな。レティーとソフィーの関係や、母とソフィーの関係などはもう絵で見て取るしかない。今回の映画がつぎはぎで出来てるからこその新しい宮崎監督の挑戦に、昔のジブリファンがついてこられるか来られないかの勝負な訳ですよ。
ジブリファンはつぎはぎ部分を見つけると楽しいかもね。だってそういう映画ですもの。
テーマは「生きる楽しさ、愛する喜び」。ソフィー視点で楽しめるか否かの違いらしい。あたしは楽しめなかった一人なんですけどねー(涙)
やっぱりどうにもソフィーに感情移入が出来ない。なんでか。
どうも彼女の年齢の関係ということが、昨日りむ嬢と話してて明らかに。
や、18歳って、なんだか自分に近くて生々しい年齢じゃないですか。対してハウルは映画ではおそらく20前後。自分の年齢もろかぶり。
あと「魔法使い」という単語。
どうにもあたしは、宮崎作品にその単語が違和感を覚えてしまうんですよ(りむ嬢いわく、彼女的には「やっときたか、おそいよ!」という感覚だったらしい。ここら辺で捉え方の違いがあらわ)
あとは倍賞さんですかやはり……や、ああいう声の18歳がいるってのはわかる。許せないのはどうにも言い回しが18っぽくないところ。まんま寅さんのさくらなんですもの(涙)そこがまた感情移入できなかった要因。
音楽は一つの曲のアレンジで、つぎはぎの世界をうまくつなげた感じです(これはりむ嬢の意見)
でもあたしはやはりラスト五分のカブが……(しつこい)


2004年11月28日(日)
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