4/3に観た^^; ● クイール 監督: 崔洋一 出演: 小林薫/椎名桔平/香川照之/戸田恵子/寺島しのぶ/黒谷友香/名取裕子
 東京のとある家で、生まれたラブラドール・レトリーバーの子犬クイール。盲導犬になるためパピーウォーカーの仁井勇(香川照之)と三都子(寺島しのぶ)の夫妻元へと連れて行かれた。1歳の誕生日を迎えると、盲導犬訓練センターでの生活が始まった。クイールは天真爛漫なマイペース振りを発揮、他の犬たちが着々と段差や障害物を伝えることを覚えていく中、クイールだけが取り残されていった。そんな中、ついにクイールのパートナーが決定した。盲導犬を断固拒否していた渡辺満(小林薫)だった。
もっと詳しい説明・・・・・ 今、一匹の犬が、日本中の人々の心に温かな感動を運んでいます。犬の名前はクイール、実在したラブラドール・レトリーバーの盲導犬です。クイールの生涯を優しさに満ちたモノクロームの写真と文章で綴った、ノンフィクション絵本とも言うべき「盲導犬クイールの一生」(文藝春秋刊)が、子供から大人まで世代を超えた幅広い層に支持されてベストセラーとなり、現在70万部を突破しています。さらに今夏にはNHKでTVドラマ化され、高視聴率を記録しました。そしてついに2004年春、クイールは映画になって私たちの元へと駆けて来ます!
母親は普通の家庭犬だったクイールですが、盲導犬になるため母の元を離れ、パピーウォーカーと呼ばれる育ての親に預けられます。彼らの愛情を全身に浴びて、元気いっぱい無邪気に駆け回る子犬時代を過ごしたクイールは、1歳の誕生日を迎えると、育ての親とも別れて訓練センターに入ります。のんびり屋でマイペースのクイールでしたが、やがて使用者=パートナーとなる一人の男性とめぐり逢います。おっとりしたクイールと最初は盲導犬を拒否していたパートナー。全く息の合わない一人と一匹が、ある出来事をきっかけにお互いだけを頼りに一緒に歩き始めます。それはまさに人生のパートナーとしての第一歩でした。クイールと歩くと風を感じる。クイールを通して空が見える。生きていることの喜びを取り戻したパートナーとクイールの心の絆は、日に日に深まっていきます。しかし、悲しい別れが突然やってくるのでした……。
盲導犬として生きる毎日の中で、クイールが経験した様々な出会いと別れ。出会いが幸せであればあるほど、別れは胸に迫ります。避けられない運命に人は傷つき、時には心を閉ざしてしまいます。しかしクイールは出会った人たちに尽きることのない無償の愛と信頼という贈り物をそっと差し出すのでした。クイールには生まれた時から、脇腹に鳥が羽を広げたような不思議なブチ模様がありました。それは、もしかすると幸せの使者の印だったのかもしれません……。
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