虹を見た。
DiaryINDEX*past*will


2002年04月26日(金) じーちゃんが
本気でヤバいらしいです。

と、母親が言ってるので、3年振りくらいにじーちゃんのところに行ってきました。
福岡に来る前には毎年2回はじーちゃんちに行ってたのに、福岡に住みだしてからは成人式の一度しか会いに行ってなかったという爺不幸ものです。
とりあえず病院に行ったのですが(入院中なのだ)、話すことも特になく(ヲイ)、「じーちゃんどうしたのさ。大丈夫?」などと、どうしたの、って入院したんだよ。大丈夫じゃないから入院してるんだよ。などとセルフ突っ込みしつつ声をかけるだけに留まりました。
まずわたしを孫の1人だと認識してくれてるのかどうかのほうが気になりましたが、どうやらわかっていてくれたようです。それというのも、幼少時いろいろ買ってもらった記憶はあるんだけど、話した記憶がこれっぽっちもないのです。わたしもまた、夏休み明けにクラスメイトに人見知りしてまうような感じの人なんで、一年に2回しか会わないじーちゃんとなんてまず話せません!!

痛がってるじーちゃんを前に母親と2人きりの状態になってしまい、話すことも特になく、非常に居心地が悪かったため先に1人で帰りました。母親とは家を出て10分で口論になり、それからほとんど口を聞いてなかった上、母親がいきなり、じーちゃん(半眠状態?)の前で死んだ時の話などをし出したので、母親の浅はかさは知り尽くしてるつもりの(できれば知りたくなんてなかった)わたしでもさすがにブチ切れました。
っつーか、本気でびびった。「あんたはなんでそんなことが言えるの?」って。そしてさっき、従兄弟が叔母に「死んだ時の話ばっかりするな!」ってキレタ話を聞いて、「わたしも思ってるよ?言わないだけだって。っていうか、じーちゃんの前で死んだ時の話するなよ」って言ったら、母親なんて言ったと思います?「いつわたしがそんなこと言った?!(キレ気味)」だよ。いやもう、私やっぱりこの人のほうが本気で病院行ったほうがいいんじゃないかと思いました。じーちゃんの背中を摩りながらあんたは言ったよ。「じーちゃんに着せる背広とかもそろえとかないとね」って。母親は御葬式の時にじーちゃんにスーツでビシっと逝かせたいと一昨日くらいに話しておりました。わたしは母親がこう言った時、「ちょっとっ!」って止めたよ?それすらも覚えてない?
それ以外にも、喪服を買いに行けと一昨日くらいから煩いです。いや、買いに行くのは全然いいんだけど、その如何にも死ぬ準備みたいなのはやめようよ。
本人、こんな髪型のままじゃ葬式なんて出れない、って言って今朝美容院に行っていました。信じられます?私には信じられない。
この家は、兄弟仲も悪くて連絡とかもすごい行き違うんだよね。みんな信じられないことしています。自分達の父親が死にそうっていうのに。っていうか、死ぬこと前提で全て話していて、結構怖いです。思ってても口にださねーだろ、って。葬式では絶対喧嘩しないようにしよう、って言ってる。それって言い換えれば、喧嘩の種があるってことだ。
あーあ、バカみてー。


それにしても3ヶ月後とかじゃなくて、今日明日いきなり死んでしまうかもと思ったとき、人間は何を思うんだろう?何かやり残した、と思っても、起き上がりも喋ることもできないで、ただ死んで行くのを待つしかないのだろうか。と、じーちゃんを見て思った。
じーちゃんは、コドモとか孫とかが急に病院に来るようになって「感づいた」らしいです。叔父がいうには。で、感づいて、明日くらい死んじゃうかも、って思ったらかなり怖いよな。それなら確かに何も知らないで死んじゃう方がいいのかな。
ベッドで眠るじーちゃんを見ていて、じーちゃんは今一体何を考えているのだろう?と、思った。それまでもじーちゃんは一日中こたつに座ってテレビを見る生活をしていた人。その時に一体何を考えていたのだろう。老人の思考が急に気になった今日この頃。
ま、わたしもたいしたこと考えてないんだけど。


青空 *MAIL

My追加