闇の底に...Cuckoo

 

 

- 2004年02月04日(水)

大きな大きな水溜りがあってね
ボクはそれを飛び越えれると思ってたんだ
だけどママは駄目だって
長靴を履いているのに
それでもよけろって言うんだ

真っ白な雪が降っていてね
ボクは外で雪を感じていたかったんだ
まん丸な雪だるまとか
ちっさい雪ウサギとか
だけどママは駄目だって
お風邪をひいてしまうって
暖かい部屋に閉じ込めるんだ

だんだんボクは
外に出るのが怖くなったんだ
だって雨が降るだろ?
雪も降るだろ?
怖い人がいるんだろ?
外では争いがあるんだろ?
人は人を傷つけるんだろ?

あっちの道でかわいい女の子が
ボクに手を振ったよ
でもボクは怖かったんだ
だってあの女の子も
大きくなったら人を傷つけるんだもん


ボクはこのまま
暖かいこの部屋で
甘い甘いロリポップでも舐めるよ
そうすれば汚れないもん
そうすれば怖くないもん
そうすれば誰もボクを傷つけないもん
そうすれば泣かないでするもん

ブラウン管の向こう側は
遠い遠い世界のお話しだろ?
ボクには関係ないんだ
だってココにいれば
ママが守ってくれるもん


ねぇママ

ねぇ ママ?

どこにいっちゃったの?


いつも傍にいてくれるんだろ?
いつも守ってくれるんだろ?
ボクだけを愛してくれるんだろ?



どうしてかな
どうして人は嘘をつくのかな
なんだ
ボクはボクだけ
一人ぼっちなんだ
だけどいいや
ココに居れば傷つかない
誰もドアをノックしないで
何も聞きたくないよ
目を瞑ってしまえばいい
何も聞こえない
何も見えない
ママなんて居ない
ボクは一人だったんだ
昨日も今日も明日も明後日も
それでもいいや
甘い夢が見れれば





            水鳥。


...




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