闇の底に...Cuckoo

 

 

子猫の死 - 2004年09月02日(木)

涙は綺麗だと
誰が言ったんだろう


朝仕事に行く前に
車の下で子猫が死んでいた
身体に傷は無く
ただ静かに横たわっていた
今にも動き出し逃げ出しそうなのに
もう身動き一つしない

死とは不思議だ
その直前まではこの世にいるのに
次の瞬間には居ない
確かに生きた証を残しながら
存在そのものは無い
まるでマジックを見るかのように
一瞬で違う世界に行くのだろうか
死んだその後 
どうなるのだろう
この意識は
この感情は
この記憶は
いったいどこに行ってしまうのだろうか
行き着く先は
あるのだろうか
ないのだろうか
無なのか虚無なのか
アタシにはわからない

小学校の時
それで悩んで眠れなかった日々があった
考えるのを止めただけで
今でも結論は出ていない
それは
経験しなければわからないのだろうし
経験した時にはもう
忘れるのだろう

もう死んでもいいと思う時
その先を考えない
考えると
死の恐怖に怯えることになる

いつもよりも死を意識するのは
小さな命の無くなった姿を見たせいか
あの子猫が
アタシを呼び寄せているのか
引き離しているのか
今はそれもわからない。




             水鳥。



...




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