闇の底に...Cuckoo

 

 

たった一つの理由 - 2004年12月01日(水)

朝から機嫌が悪かった。
ダメだとわかっていても 子どもにやつあたる
そんな時 子供を産んでよかったのか悩む。
アタシには子育てできるほど成熟した精神力を持ち合わせていない
お隣のママは子供に怒らない
それを知るたびに自己嫌悪に陥る
こんな母親の元に生まれてきてゴメンね
小さな彼らの存在は大きい
きっと生きていられるのも働けるのも
朝起きる気力までもが彼らの存在でできる
なのにアタシは彼らに食べ物と食事しか与えてないんじゃないか
愛とか幸せとかをあげれないんじゃないか
1人では夏休みの思い出すら作ってあげれなかっただろう
彼氏のおかげで彼らに経験を与えれたんだろう
アタシは1人じゃ何もできないんだろうな。

前大すきだった 遠くに住む人
彼のことをよく思い出す
そうして彼氏に申し訳なく思う
今までこんなに愛してもらった事があるんだろうか
子供ごと抱きしめてくれる人なんてきっと居ない
それがまだ21歳の男の子なのに
全力で守ろうとしてくれる
前別れ話をしているとき彼は言った
『1人でチビ達を守る気?』
そうだよ
そう答えたら
『自分すら不安定なくせに』
そう言って抱きしめてきた
そんな事 言った事も無いのに彼はあたしの心の奥を知っていた
いつも不安で哀しくて
誰かに頼るのがすごく嫌で
1人で生きてるような顔して心の奥でひざを抱えて座ってた
アバウトに生きてきたと笑って人に話す
大笑いをして納得する人たちに笑顔で答えて
何も知らないくせに って思う
そんなアタシなのに
人に心の奥を知られたくない
だけどわかっている人も居る
彼に手を離されたらアタシはどうなるんだろう
よくそう思う
だけどそれが依存だとわかってもいる
だからなんでもない顔している
でもそんなのすぐにバレる

今は前より安定していると思う
バイトもしだしたから収入もある
子供に我慢させていた体操ズボンを買った
よろこんでいた
ものすごく申しわけなかった
授業参観の体育で1人違うズボンをはいていた彼に
ものすごく  申し訳なかった。
今日は2人の子供にトレーナーを1着ずつ買ってきた
3年生になれば 男の子ですらお洒落に気を使うらしい
今ある服を着たがらない
上の子はアタシに物をねだれない
金が無いのを知っているから
気がついた時には靴に大きな穴が空いていた
気がつかなかったらそのまま履き続けていただろう
慌てて買いに走る
新しい靴を見た時の子供の顔がかわいらしく
そして夜中にまた罪悪感に襲われる。
服も買ったし体操ズボンも買った
下のこの誕生日プレゼントも買った
後は学費等で収入は全部消えた
それでもなんだか今月は満足した。

今月はクリスマス
子供二人と彼氏にプレゼントを買うために働く
きっとその時の彼らの笑顔が
今アタシの生きる唯一の理由。



          水鳥。


...




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