闇の底に...Cuckoo

 

 

後ろ姿 - 2005年07月22日(金)

幸せそうだった
数年前は同じ状況だったはずなの
ふと羨む自分がいた
最近のアタシは
先の見えない不安に
完全に捕まってしまったようだ



露天の並ぶ地元の祭り
アタシが小学生の時からつづいている
子供にねだられ連れていくけど
着いたら上の子は
会った友達と行動を共にして走り去る
「八時半に待ち合わせね」
そう言って駆け出すわが子を見て
成長を知る
下の子も友達を見付け
おばけ屋敷にいくという
一人で三十分以上待ちつづけた
周りの喧騒が一人
浮いてしまっていた

ふと目の前をふるい知り合いが通りかかった

久しぶり 子供は?

そう聞いたら笑いながら
『友達と一緒にあっちにいる』

どこの親も子も同じらしい

彼女と知り合ったのは幼稚園
同じように離婚問題をかかえていた
理由は夫の不倫
どこの家庭も男は不倫する
まぁ男が浮気するという事は
相手の女がいるという事
妻や子供を思わない男と
自分の事しか考えない女は
次々沸いて出てくる
猿みたいに脳みそがすくない
あぁ 猿に失礼だった

そんな事より彼女
当時付き合いだした年下の彼氏がいた
ちゃんと離婚してからに
その助言も虚しく突き進み
夫にばれ お互い様という事で慰謝料なしと
あげく相手の男性に慰謝料請求すると
さすが猿以下の旦那だった

離婚して数年後の今
彼女と当時の彼氏はうまくいっていた


『家を建ててるの』

その彼氏がだ
再婚するの?と聞いたら

『まだしないけど』

そう言った笑顔が
幸せそうだった

『秋くらいに引っ越しよ〜』

秋くらいに再婚と言う意味だろう

結婚に憧れはないけど
幸せな笑顔には憧れる

祭りの喧騒の中
手を振り去っていく彼女は
一人には見えなかった


子供を待ちながら座りこみ
タバコに火をつけた

ものすごい淋しさを感じた

水鳥。


...




↑投票ボタン
もしよかったら投票お願いします。水鳥の力の元になります。

My追加
 また読んでくれますか?マイ返しはしない事にしてますが必ず読ませていただきます。

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail BBS