りとるのひとりごと。
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荷造りを少ししただけで、腰が痛くなった。
寄る年波には勝てない未亡人、りとるっす。
しかし色気はこれからどんどん出る予定(爆)。
さて。
みなさん、私の日記は「ジミだな〜」って思っていることと 思いますが・・。 顔文字を使っていないのもジミになる要素の一つでしょうな。
顔文字、ある日を境に極力使うのを止めました。
ある日とは、ダンナが自殺した日のこと。
ダンナが死ぬ半年前、私たちはダンナの転勤で見知らぬ土地に 引っ越した。 つわりで身動きがとれず、心細い私はダンナにパソコンをねだった。
渋々買ってくれたダンナだが、実際は私よりハマっていた。
私は毎日メールをするのが楽しみになった。 遠くの友人達とのコミュニケーション。
私はメールで顔文字を多用していた。 見るからに明るく楽しいメールだった。
あの日。
ダンナの死を知らせる電話が鳴ったときも、私はメールを打っていた。
「昨夜ダンナが帰ってこなかったんだよ〜。ケータイも出ないし、 どーしてるんだかまったくもう〜〜」 そんな文章を打っていたときだった。
傍らの電話が音を立てた。
母だった。
「落ち着いて、落ち着いて聞いて」
「は?」
「とにかく落ち着いて。いい? 落ち着いて・・」
母の方が落ち着いてなかった。
「何?」
「(涙声で)○○さん・・(ダンナの名)」
事故でもあったんだろうか。胸騒ぎがした。
「うん」
「・・・・亡くなったから・・」
声が出なかった。
体中の力が抜けていき、受話器さえ持っていられず取り落とした。
受話器は音を立てて床に落ちた。
「りとるちゃん?りとるちゃん!りとるちゃん、りとるちゃん・・」
床の受話器からかすかに母の絶叫が聞こえた。
身体がガクガク震え、大きなお腹がギュッと痛んだ。
「ウソだ、ウソだ、ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだ・・」
私はずっとそうつぶやいていた。
昨日のことのようによみがえる記憶。
死ぬまで忘れない。
自戒の意味も込めて、私は顔文字を使わなくなった。
顔文字を使うと嫌悪すら覚える。 あの頃の、ダンナの苦しみに気づかずのほほんとメールしていた私。 もうあのときの私には戻れない。
あ、でも他の人が使っているのは全然構わないの。ホントに。
だから・・。
「未亡人りとるの独り言」は、一見ジミ〜な日記なの。 でも、毎日気持ちをギューッと込めて書いている。
今日の日記は、読む人によっては悪影響を及ぼしかねないかも・・。 最初に断っておくべきだった。ごめんなさい。
今日、荷造りしていたら結婚式の写真が出てきた。 春の日差しを浴びて喜びに満ちあふれた笑顔のダンナ、そして私。
涙が出たが、以前ほどじゃなかった。
もうダンナのためにワンワン泣いたりしないもん。
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