みかんのつぶつぶ
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2001年11月08日(木)

一昨日、午後3時過ぎに病院へ向かう車中で連絡を受けた。
呼吸が苦しくなったため個室へ移そうと思う、という婦長さんからの電話だった。

酸素をつけられ、涙目になりベッドに横たわる彼の姿を見たとき、
思わず泣いてしまった。

「ほら、奥さんがびっくりしてるから、大丈夫だって云ってあげて!」
担当の看護婦さんが彼に声をかける。

「・・・だいじょうぶ」
かすれた声で彼が応える。

レントゲンの結果、誤嚥による肺炎をおこしてしまったとのこと。

固形物を飲みこみにくくなっていたために、
喉や口のなかに溜まっていたものが、気管に入ってしまいこの事態に陥ってしまったのだ。

吸引してもなかなか痰が抜けきれず、
ゼロゼロしているうちにすぐ呼吸ができなくなってしまう。
誰かが側についていなければ、呼吸不全で死んでしまいそうなのだ。

夕方、先生がやってきて説明を受けた。
気管切開をどうするか、先生との会話のなかで質問された。

「奥さんとしては、気管切開をして、まだこれからも積極的な治療を望まれますか?」


昨日は状態も安定して、嬉しいことに痰が治まると声が出るようになった。
なぜか・・・
これまでの状態は、腫瘍の影響だけではなく、
誤嚥によって食べ物がずっと気管に残っている状態による酸素不足のための意識障害であったのだろう、
それが今回取り去られたことで、呼吸が蘇えってきて意識もはっきりし、発声ができるようになったのではないかと看護婦さんからの説明だった。

・・・色々と指摘したい点はあるが、これについては後日解明することにする。

昨夜と二晩続けて病院へ泊る。

さてさて、子ども達の食事の支度をして、また出かけますか・・・









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