みかんのつぶつぶ
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毎日とてもいいお天気で。だけど風は乾いた冷たさで、アスファルトの埃の匂いが年末だという感覚が染み付いている。
暖冬には都会も雪が多いという。一昨年の冬も、週末になると空から白い贈り物が舞い降りてきていた。術後、仕事へ復帰した彼を送り出すにも不安がいっぱいなのに、彼は雪を踏みしめて出勤していった。スキーが好きだった彼にとって、雪の匂いと想い出を噛み締めた日々だったのだろうか。 いま思えば、あのたくさんの都会の雪も、悪くはなかった。 いま思えば・・・
年末年始は、家族という形にどうしてもこだわってしまう。幼い頃から、お正月を迎える準備をしている様子を見て育った習慣なのだろう。
慣れるしかないけれど、まだ寂しいって思うものだ。子ども達は尚更なのだろうと考えると、やりきれない気持ちでいっぱいだ。
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