みかんのつぶつぶ
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2003年04月17日(木) はな



春の光のなか、
集まる人々は花を探し、
その表情は和らぐ。

変わらぬ季節が巡りきて、
いつの時代にも
だれの頭のうえにも
若葉薫る風が吹き過ぎ。

友よ、
そこへ佇み、
煙草の煙り燻らせていた友よ。

この花にも命があると説いた友よ。
その眠る土の上にも、
この光りと風が吹き注がれているのかと、

わたしはただ、
そこに集う人々を傍観し、

帰り道、
寂しくないように窓辺の花を買う。



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