朝、下を向いて歩いていた。足元に真っ赤な実が落ちていた。コーヒー豆みたいだな。実の正体を確かめたくて、あたりを見上げた。花水木の実だった。木に実がなって、また来年花を咲かせるんだ自然とそう思った自分の気持ちが母を忘れたようで突然悲しくなった。また少しうつむいて歩き出した。