uchie◎BASSMAN’s life

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2003年11月03日(月)
■cruyff in the bedroom

ものすごく落ち込んでいた。何もかもいやになって、死にたい気分だった。このまま起きなくてもいいやと思って眠った。またたくさん夢を見た。気がついたらもう18時近くになっていた。
きょうは楽しみにしていたクライフ・イン・ザ・ベッドルームのワンマンライブがある日だった。元気が出ないから行くのやめようと思った。でも何分も時計を眺めながら、きょう行かなかったらすごく後悔するんじゃないだろうか、行けばきっといいことがあるんじゃないだろうか、と思った。
急いで着替えて出かけることにした。朝から何も食べてなかった。頭がぼーっとしてたまらなかったけど、駅まで少し走った。
下北沢CLUB QUEに着いたときには7時を過ぎていたと思ったけど、なんとか間に合ったようだった。ワンマンだけあってたくさん人が入っていた。

1曲目はギターの単音リフから徐々にゲストミュージシャンによるサイレントバイオリンとドラムが入って、実に幻想的だった。いままでは轟音のシューゲイザーのバンドだったが、ニューアルバムのレコーディングでまた表現の幅を広げたようだ。
どの曲もギターの音色が美しく、ドラムが軽快でだんだんいい気分になってきた。体を包み込むような、空気感のある曲とサウンド。体が少し軽くなるような気がする。ずっとこの時間が続いたらいいのにと思った。
とくにティンパニーを使った曲がすごかった。タンバリンと交互に叩き、こんな演奏は見たことがなかった。小さなライブハウスのロックバンドがやる演奏のレベルではなかった。
本当に来て良かったと思った。特別に意味のあるライブだった。こんなサウンドをやるバンドは日本には他にないんだ。前に僕がいたバンドで同じようなことをやりたかったけど、残念なことになったし。
とにかくクライフ・イン・ザ・ベッドルームは特別なんだ。楽曲やサウンドのセンス、それは普通に生きていて思いつく代物ではない。かなりスタイリッシュなライフスタイルでないとこれはできない。
自分もこういうことをやりたいとずうっと思ってきた。特別なものを。