
uchie◎BASSMAN’s life
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2004年05月07日(金) ■ |
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■永遠のモータウン |
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映画『永遠のモータウン』を見た。モータウンのバックミュージシャン、ファンク・ブラザースの物語だ。モータウンのレコードは好きだけど、今回、ファンク・ブラザースという名すら初めて知った。ほとんどの人がそうかもしれない。 ベーシストとしてはやはりジェームス・ジェマーソンについて触れずにはいられない。いままでいくつかモータウンの曲をバンドで演奏したことがある。テンプテーションズの“Get Ready!”ジャクソン・ファイブの“I'm losin' you”など。 しかしジェームス・ジェマーソンは写真でしか見たことがなかった。彼についての雑誌の記事も少ない。曲のコピーをするとき、まさか彼が人差し指一本で弾いてるとは思わなかった。どの教則本を読んでも指弾きといえば、2フィンガーが基本で人差し指から交互に弾きましょう、と書いてある。フレーズはモータウン系であるにもかかわらず。最もポピュラーなベーシストがワンフィンガーだというのに、なぜ世の中2フィンガー至上主義になってしまったのだろうか。 雑誌の写真ではよくわからなかったのだが、この映画でついにジェームス・ジェマーソンの弾いている姿を目撃することができた。しかし、数秒のわずかワンカット。凄まじい人差し指を想像していたのだが、思いのほか動きが静か。シンプルで小さな動きで弦をなぞるように弾いている。もちろんいろんな曲で見てみないとわからないが。依然、彼の奏法は謎に包まれている。 そんな彼らのいろんなエピソードが語られているのだが、彼らの音楽に対する熱さ、志向の高さ、そして熱い音に目頭が熱くなるのであった。
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