uchie◎BASSMAN’s life

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2004年07月04日(日)
■指弾きとボリュームの関係

弦楽器を演奏する際に、これぐらいが適当という力加減がある。弱過ぎるとボリュームを上げても輪郭が上手く作れないし、強過ぎても音のツブが揃わなくなってしまう。これはピックアップの磁界との関係でもあるが。
最適な力加減とそれに合ったアンプの設定を行わなければ、上手く聴かせることはできない。今日のスタジオではそこのところで苦労した。指弾きがまだそれほど上手くないのに加えて、アンプ個体の特性が掴みきれなかった。これぐらいの設定で大丈夫だろうと思い、いざ曲を通してみるとミッドのあたりが足りず、必要以上に弦を強く弾く羽目になり、早いフレーズで指の動きが追いつかなくなるのである。
そんなことを何度も繰り返していたらすぐに指が疲れてしまった。
やはり腰のある低音でかつ余裕ある安定感、そしてフィルインのところである程度の力で弾いたときにブリブリとくるのが理想的だ。この音色の変化がまたベースの魅力とも言え、エフェクターでは作れない個性となるのだ。
つまり自分のトップとエンド、言いかえれば表現の幅を知ることが重要になる。そうしなければ、思いがけない自分の音に演奏中気を取られ、ミスを招くことになる。単純にコンプレッサーによってその幅を強制的に調整するのも必要だが、まずはチカラとボリュームの関係を覚えることが先だと思う。