夕暮塔...夕暮

 

 

傷を数え - 2001年09月08日(土)


傷を数え 失った夢も 抱いたまま その胸に再(ま)た 宿れ情熱 


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久しぶりに会った友達から、思いがけない「これから」の話を聞く。
未来の話がしあわせと希望にだけ満ちていた時代を、私達はもう随分遠くに置いてきたように思う。陶然と語られるビジョンは、私にだってそう多くない。
けれどまあ、彼女の内に消えていなかった火を見つけて、結局のところ私はひどく安心したのだ。長い不遇と葛藤が、あの生まれつきに陽性の人を完全に叩きのめす事などできなかったと確認して、素直に嬉しかったのだ。
ひとかけらの不安もないと言えば嘘になるけれど、語られる未来の片隅に自分の姿を見つけて、それは私の「これから」の話の1ピースになった。








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