夕暮塔...夕暮

 

 

目を閉じて - 2002年07月24日(水)

宵待の花もほのかに歌う中 目を閉じて深く潜れ明日の為



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…海に行った後みたいになってしまいましたよね、と私はやや力なく笑い、彼女は優しく「大丈夫?」と言いながら私の髪の砂を払ってくれる。「とうとう来たって感じだね」「そうですね…何というか、来るべき時がって言うか…。向こうの本領発揮かな」
「うん、でも、何だか、もの凄く疲れた……すごく」 伏し目がちに息を吐く彼女に深く同意する、2人顔を見合わせながらスチールの椅子で背を丸め、これからの事を考える。大きな窓の外は薄鼠の雲が広がりつつある、けれど今はまだ明るい、今日の夜本当に雨は降るのだろうか。



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