あまやどる - 2004年10月09日(土) 君去れば秋が来るねと問いかけて 荒ぶ風にじむ警戒の赤 雨宿る薄いガラスの外側を君が去り明日は秋が降るから ******************** ***** *** ** * 終業間際、今夜だと思っていた予定が来週末だということがわかって呆然とする。このところ仕事が目まぐるしかったせいか、すっかり勘違いしていた。準備があった分、ショックだ。同僚はこの天気の中銀座で飲み会、「先輩呼び出しだからなあ、行かないわけには…」としぶしぶ銀行でお金をおろしている。すでに雨は結構な激しさ。ガラス張りのエントランスの内側、「信号が青になるまで、ちょっと雨宿ろう」と言われて、あまやどるという造語が面白いと思ったので「雨宿る、雨宿れば、雨宿れ…」と活用してみる。「何活用?いいね懐かしい」と彼女が笑う。高校生の時はこういうのがとても好きだった、当時は古文が連なっているのを見た瞬間、あらゆる単語が頭の中で品詞分類された上に「○行○活用○○形」とかたっぱしから頭に浮かんだけれど、このごろはもうそういうことはなくなった。それが私にとって日常ではなくなってしまったからだろうと思う。あれはちょっと楽しかったのに、残念だし、寂しい。そんなことを考えつつ、マッサージに寄って帰宅。 -
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