揺れる - 2004年10月23日(土) 多すぎると思うくらい豪華な食事の後、手入れの行き届いた広い庭を眺めながら長い廊下を渡り、昼風呂へ。内風呂は檜のいい香り、その後少し熱めの露天で祖母と紅葉前のもみじを見上げる。「孫の結納に立ち会うって、どんな気持ち? さっきのお祖父様、本当に嬉しそうで…幸せそうで」と私が言うと、祖母は「幸せに決まってる、こんな嬉しいことはないわ」と笑う。穏やかで優しい午後、晴れわたった山林の静寂。数時間後に、経験したこともないような激しい揺れで目を覚ますなんて思わなかった。 -
|
|