ここ最近、家にある書籍をひっくり返しています。 しばらく本を読んでいなかったかもと思い立ち、 飾ってあっただけの本を読もうと思いました。
好きな小説家は、と聞かれてまず答えるのは、 小野不由美さんです。 代表作は十二国記シリーズ、悪霊シリーズ、屍鬼など。
たぶん最初は十二国記シリーズの「月の影、影の海」上下巻 だったと思います。 これをはじめて読んだとき、とても新鮮な驚きがありました。
上巻はめちゃめちゃ暗く、心のイタイところを沢山つかれて、 気分が暗くなったのを覚えています。 そして下巻、打って変わって、物語が展開していき、読了後なんともいえない爽快感がありました。 主人公・陽子の男前っぷりが素敵。 素直に面白いと思える作品です。
もともと推理小説畑な人なので、とても緻密に文章が構成されていて、 小説のあちこちに複線が張られ、シリーズを通して読むと、 その全体像が綺麗に浮かび上がります。 十二国記シリーズでは、なにかしら教訓めいたテーマなりがあるのですが、それが登場人物なりの言葉としてあり、綺麗に終わります。
ああ、早く次回作が読みたい。
さて先日、しばらくぶりに手に取ったのは、「屍鬼」でした 実は初版で買ったのですが、最初の項で挫折してました(苦笑) だって漢字が読めなかったんだもの。 「樅」という字が。(大ちゃんをバカにできないわ・・・。) そして純粋に怖かった。
でも、本当は小説ってイキオイさえあれば読めてしまうもので、 読むまでは長かったですが、読み始めたらとまらなくて。 一気に上下巻読み終えました。面白かった〜!怖いけど(笑)
一日中同じ体勢でぶあついハードカバーを抱えていたので、微妙な筋肉痛になりました(笑)
やはり、小野不由美は最高。
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