思考が焦点を結ばない。頭の奥がぼんやりと痺れている。それは、来客(事象)を家に招き入れることなく、玄関先であしらって帰すことに似ている。景色を見ても、音楽を聴いても、無味乾燥で訴求力がない。なんでこんなところにいるのか不意に馬鹿馬鹿しくなり、あるときは欠伸をかみ殺してやり過ごし、あるときはたまらずにその場を後にしてしまう。 ブレーキのかからない車に乗っているようだ。行為に実感が伴わないので、省察に忙殺されるようになる。だのに、気持ちは先を求める。いま、いま、いま!速度に深刻さが増すと、やがてハンドルすら思うように動かせなくなる。ぶつかってばらばらになるのは自分か、それとも周りの世界か。見たくもあるし、そうでなくもある。目をしばたく。強く目をしばたく。 ----------------------------------------------------------- ザ・スズナリでかもねぎショット「嘘と迂闊と物語」 梅小路公園でくるり、石川さゆり、奥田民生「京都音楽博覧会 2009」 SHIBUYA-AXでスパルタローカルズ「ラストダンスはあなたに」 シアターN渋谷でレニ・リーフェンシュタール「意志の勝利」 新宿バルト9で是枝裕和「空気人形」 東京都美術館で「トリノ・エジプト展」 東京都現代美術館で「伊藤公象 WORKS 1974-2009」 「MOTコレクション 夏の遊び場 -しりとり、ままごと、なぞなぞ、ぶらんこ」 21_21デザインサイトで「山中俊治ディレクション『骨』展」 「TOKYO FIBER ’09-SENSEWARE」 ミヅマアートギャラリーで「山本昌男 展『川』」 ギャラリー小柳で「杉本博司+石上純也 展」 小山登美夫ギャラリーで「建築以前・建築以後 展」 ギャラリー・間で「カンポ・バエザの建築」 椿山荘で「団・DANS Exhibition No.5 真夏の夢 -椿山荘-」 鎌倉大谷記念美術館で「『デュフィ展』-海-音楽-競馬-」 神奈川県立近代美術館で 「建築家 板倉準三展 モダニズムを生きる:人間、都市、空間」 江戸東京たてもの園で「特別展 魅惑のカンバン・ハリガミ展」 Bunkamura ザ・ミュージアムで 「ベルギー幻想美術館 クノップフからデルヴォー、マグリットまで」 ----------------------------------------------------------- レベッカ・ブラウン「犬たち」 安川奈緒「MELOPHOBIA」 中島らも「心が雨漏りする日には」 田村隆一「詩集 1999」 よしもとばなな「王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法」 「王国 その3 ひみつの花園」 ディーン・R・クーンツ「ウォッチャーズ」 青木新門「納棺夫日記」 西川勝「ためらいの看護」 読了。
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