日々是迷々之記
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学校や会社に弁当を持って行き続けてもう20年。小学校は給食だったが、中学校はお弁当だったのでもうそれくらいになるだろう。私はそのころから自分で弁当を作っていた。というのは母親がかなりアバンギャルドな弁当を作ってくれるので、それが耐えられなかったからだ。
ただのタッパーにごはんを押し込んで、上に焼いためざしを川の字に並べてお終い。中一の私はとりあえず食べたけど、すごく嫌だったので家に帰って文句を言ったら、次の日は「彩りに」焼きたらこが追加されていた。この日から母親の弁当とは決別したのだ。
ということで弁当を作り続けて20年。夏場は最大の山場だ。というのはとにかく何でも腐るのが問題なのだ。先日、朝炊いたごはんをお弁当箱に入れ、残りをジャーに入れたまま会社に行って、帰ったら腐っていた。もったいないおばけに襲われて、地獄に堕ちてしまいそうだ。なので今日は早起きして、ごはんをうちわで仰いで冷まし、冷凍庫に入れてから家を出た。め、めんどくさ…。昔の人は一体どうしていたのだろう。
ついでに晩ごはんが弁当に入れにくい物だったときの弁当もめんどくさい。いくらなんでも、そうめんや、ざるそばを弁当箱に入れるわけにもいかないし。あら炊き、鰹のたたき、ささみの湯引きのときなんかも困る。翌朝、弁当用の調理をしないといけないからだ。
なので最近は新しい弁当の様式を構築しつつある。(大げさ)まずサンドイッチ。普通の食パンを半分に切り、その厚みを半分にするように切り込みを入れる。耳の方はつなげたままだ。そこに適当になんでもはさむのだ。きゅうりの薄切り、両面焼きの目玉焼き、薄切りの唐揚げにタバスコをからめたもの、などなど。それらの物体を、ごはんと一緒にお弁当箱に押し込むよりは見栄えがする。
もう一つは、天丼である。スーパーなどで見栄えのする天ぷらを一つ買う。この時期はあなご天がうまい。弁当箱にごはんを入れ、上に大ぶりに切った天ぷら、ネギの小口切りを乗せる。そして、もう一つ、液体が漏れないタッパーの小さいのを用意して、その中に天つゆを入れる。これを会社で電子レンジでぬくめてからつゆをかければナニゲに豪華な天丼ができる。
どっちもほとんど料理らしいことをしなくていいので私は好きだが、会社でそういう物を食べていると、「美味しそうだけど、変わってるネ!」などと言われてちょっと困惑してしまう。私にしてみれば、コンビニでエクレアとおにぎりとDAKARA(飲み物)を買ってきて食べる方がよっぽど変わった組み合わせだと思うのだが。
とにかく弁当は悩ましい。毎日外食できるだけの経済力と飽きない精神力があれば、やめてしまうかもと、思うこともなきにしもあらずだ。
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