日々是迷々之記
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2005年09月18日(日) |
ギャンブル通販、フェリシモの魔力 |
フェリシモという通信販売がある。それは特殊なしきたりになっており、例えばTシャツだったら「しゃきっとにっこりコットンTシャツの会」などという名前になっており、サイズを指定すると毎月色違いが送られてくるという寸法だ。簡単に言うと色柄を選べないんである。もちろん、返品できるし、もその会をやめることもできるわけだが。
これがフェリシモがギャンブル通販たる所以である。わたしはここ1年くらいこれを買い続けている。洋服やら台所用品やら。「そんなんユニクロや百均で買えるやろ。」と突っ込みを入れたりしながら。
それでも何故買い続けるのか。それは「こんなの絶対自分では買わへんわ。」というのが送られてくるからである。私はシャツ類が好きだが、紺色、黒、白くらいしか選ばない。ベランダに吊された洗濯物は見事なまでに婦女子の洗濯物という感じがない。
そこにフェリシモからある意味すごい色合いのものが届く。白地にクリーム色の細いストライプのシャツとか、グレーの地色にアーミーグリーンの花柄のシャツとかである。箱を開けた瞬間、「どひー!」と思うがとりあえず袖を通してみると、「まぁこれもありかな。」となるパターンが多い。洋服とは不思議なもので、単体で見るのと、着た状態で鏡で見るのとはだいぶ印象が違う。(って世間の女性はこんなこと知ってるんだろうが。)
そして労せずしてちょっと冒険できるわけである。
こんな感じでフェリシモのギャンブル性は、私にとって今のところいいように機能している。今まで数回返品したことがあるが、ピンク色の携帯電話ケースとか、キョーレツなものに限ってのことである。まぁ、世間の女子はピンク色とか好きそうなのでそういう人たちにはOKなのだろう。
来月分もまた買ってしまった。ニットのアンサンブルなんか色も分からなければ、カーディガンの形もわからないという大ばくちである。最も、ニットのアンサンブルなんか買ったことがないので何を基準に選べばいいのかもよく分からないのだが。
かくしてタンスには黒、白、紺以外の洋服が増えつつある。おしゃれな人は自分から冒険したりするのだろうが、私のようにおしゃれは二の次な人間にとってはこのシステムも悪くない。おしゃれは興味がないからといって放っておくととたんに痛い人になってしまうというやっかいなシロモノだからだ。
「通信販売でお洋服やランジェリーを買うなんて!」とピーコか誰かが言っていたような気がするが、まあそれは得意不得意があるってことで許してほしいもんである。はははは。
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