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おとなの隠れ家/日記
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2006年12月15日(金)
パール・ハーバー



先日、夕食の準備をしながらテレビをつけてみると
NHKで「真珠湾への道・後編」が
アンコール番組として放送されていた。

その日のメニューは、モチ魚の干物、納豆とお味噌汁。
魚を焼きながら、納豆を混ぜながらその番組を観た。
食事の準備ができると、食べながら観た。

奇襲攻撃で作戦が成功したとして、日本中が沸いたらしい真珠湾攻撃。
その一方で、宣戦布告無しだったため、だまし討ちと非難されたり
911テロ事件が起きたときにも例えとして持ち出されたりと
非道な作戦の枠に入れられている。

戦争なんて反対だ、とくちにできる時代に生まれたわたしとしては
真珠湾攻撃が批判的に捉えられていることにチクリとする。
アメリカとの国力の差を考えれば、ハワイを奇襲したところで
日本に勝ち目はなかったんだろうに、と今なら思えるが
当時の大日本帝国は、死力を尽くして戦いに挑んだのだろう。

ふと、北朝鮮のことが浮かんだ。
そして大日本帝国とぼんやりだが重なった。

「おまえんとこは核を持っちゃいかん」と他国に言われて
「ああ、そうですね。わかりました、放棄します」などと
北朝鮮も言わないが、仮に大日本帝国だとしても言わないに違いないと。

今でこそ、日本は政治や経済で国を守ろうとしているが
かつては多くの犠牲者を出しながらの戦争をやった。
歴史は繰り返すというが、本当だなぁとつくづく思う。

真珠湾攻撃を受け、アメリカは徹底的に仕返しを始めた。
そりゃそうだわなぁ。
世界的に見れば小さな領土の大日本帝国に
二つも核爆弾を落としたのだから、さぞかし怒っていたのだろう。
イラク戦争もまた、同時多発テロの仕返しとも言える。





今日の「報道ステーション」で、ベトナムのドクちゃん(25歳)が
明日結婚するというニュースがあっていた。
ベトナム戦争時、アメリカが撒いた枯葉剤による影響で
その後生まれてくる赤ちゃんに奇形児が多いのではないかということらしい。
驚いたのは、30年経った今でも、激戦地だった地域では
奇形児や発育障害を持って生まれてくる確率が高いらしい。

生きているうちに
これだけ戦争の爪あとの悲惨さを見聞きすることができて
もう、戦争なんてやめようよという風にいかないってことは
戦争は、なくなることはない、ということなのかもしれない。
何があっても「歴史は繰り返される」ということだろう。


オースティンにいたときに
映画館で真珠湾攻撃が含まれる映画を観た記憶がある。
アメリカ側から描かれていた作品だということもあり
ひどく肩身の狭い思いで観ていた。
映画館を出るときに、誰かに何かを言われたわけでもないし
誰かにどつかれたわけでもないけれど
日本人であることが怖かったね、あの一瞬は。苦笑
それが理由かどうかは、さだかじゃないが
パール・ハーバーネタに、ぴくっと反応してしまうわたしが居る。