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『人生、一度きりよ』
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ここ数日「疲れた」と口にしていたら、家人が心配して 『なぜか、疲れのとれない女たち』という本を買ってきてくれた。 わしの症状がその本に書かれている「累積疲労」にあたるのではないか、と思ったのだそうだ。著者は恵比寿で心療内科を営む医者だ。
「この心療内科に行ってごらんよ」 「うん、そうしようかな」
などと話していたが、今日じっさいに本を読んだら、それだけである程度気分が晴れてしまった。
「いつ行く?」夕食の折、家人が嬉しそうに聞いてきた。 「どこに?」 「あの本のとこ」 「ああ、なんかもう大丈夫だから、行かない」と、わし。 すると家人は心底がっかりしたように、唇を尖らせた。 「えー! つまんないの!!」
なんだおまえ、心配してたんじゃないのか。
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