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『人生、一度きりよ』
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ひさしぶりに母親から電話がかかってきた。 もしや、忘れていたが明日は母の日か? なにかの催促なのか? と思っていたら、開口一番
「○○くん(←兄の名前。妹の私も含め、家族全員がくん付けで呼ぶ)が引っ越したの知ってる?」 「いや、知らないけど。いつ?」 「GWのとき。一軒家を建てたんだよ」 「(そういえばそんな話しを聞いたことがあったような)へえ、どこに?」 「むかし養豚場があったあの坂道を登って、ちょっと行ったとこ」 「ふーん、そうなんだ」
「じゃあ、○○くんが事故ったのは知ってる?」 「いや、知らないけど。いつ?」 「GWのちょっと前。電柱に激突したんだよ」 「ふーん。首とか、だいじょうぶ?」 「車は大破したけど、本人は額を切ってちょっと縫っただけ。運がいいわね、まったく」
それは良かった。 母さん、いつも我が家のニュースを教えてくれてありがとう。 でも、毎回かならず「〜知ってる?」と訊くのはやめてください。 私に電話をかけてくる血縁者はあなただけなのですから、あなたが私に言っていないことは私は知りません。いちいち確認しないでください。
ではまた、正月にでも会おう。
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