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『人生、一度きりよ』
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高橋源一郎『一億三千万人のための 小説教室』は、予想にたがわず面白かった。 こう、だれかれ構わずに小説家の文体の真似をしてみたくなる。
たとえば
こんな風に相当カッカきて日記を書いていても(認めるのはしゃくだけど)、やっぱり僕はあいつのことが心配でたまらないのだ。あのいつもの憎まれ口の後に見せたふとした表情なんかを思い出すと思わず、「大丈夫、僕がついているから」とそっと肩に手をまわしたくなるのだが、だからといって、ついうっかりとそんなことをしようもんなら「どうしちゃったの、あなた。まるで発情期のオスザルみたいよ」なんて、痛烈な皮肉を浴びせられるに違いない。 それでもいい、と僕は思った。なんにせよあいつの「私、もう消えちゃいたい」と言ったときの、それこそ本当にいまにも消え入りそうな青白い表情はもう2度と見たくはなかった。
とかいまテキトーに書いてみたけど。 真似ってムズカシイねえ。
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