『人生、一度きりよ』

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七倉 薫 /MAIL


2002年11月15日(金) かんちゃんと質屋

会社にて。

かんちゃんの鞄から、なにやら赤い表紙の薄い本がのぞいていた。
「ねー、かんちゃん。これなに?」
「おっ! 気づきましたか。見てイイですよ」
で、開いてみると・・・宝石の鑑定書じゃんか!
「も、もしや」
「別れたダンナのお母さんからもらったダイヤのネックレスでーす」
「質屋に行く気か! しかしコレ42万円もしたの?(値段を書いた紙がはさんであった) いくらくらいになるのかなあ?」

午後7時。
少し前に帰ったかんちゃんから、電話がかかってきた。
「もしもーし、七倉さーん」
「かんちゃん? どしたの?」
「質屋で3万円って言われましたー」
「えー、元値のたった7%じゃん! どーすんの?」
「てか、余裕でソッコー売りましたよ。今月かなり生活が苦しいんすよ」
「・・・」
「でも、さすがに婚約指輪はまだ売ってませんよ、最後の砦なんで」

って、いずれは売る気かよ!
すげえよ、かんちゃん。いかすぜ、かんちゃん!


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