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『人生、一度きりよ』
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会社にて。
かんちゃんの鞄から、なにやら赤い表紙の薄い本がのぞいていた。 「ねー、かんちゃん。これなに?」 「おっ! 気づきましたか。見てイイですよ」 で、開いてみると・・・宝石の鑑定書じゃんか! 「も、もしや」 「別れたダンナのお母さんからもらったダイヤのネックレスでーす」 「質屋に行く気か! しかしコレ42万円もしたの?(値段を書いた紙がはさんであった) いくらくらいになるのかなあ?」
午後7時。 少し前に帰ったかんちゃんから、電話がかかってきた。 「もしもーし、七倉さーん」 「かんちゃん? どしたの?」 「質屋で3万円って言われましたー」 「えー、元値のたった7%じゃん! どーすんの?」 「てか、余裕でソッコー売りましたよ。今月かなり生活が苦しいんすよ」 「・・・」 「でも、さすがに婚約指輪はまだ売ってませんよ、最後の砦なんで」
って、いずれは売る気かよ! すげえよ、かんちゃん。いかすぜ、かんちゃん!
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