| ア イ デ ン テ ィ テ ィ 。 by胡桃。 |
| 2005年01月18日(火) 戻りたいんだろうか。 |
| 私は旦那に話を聞いてもらおうと一生懸命になるのです。 何度も何度も呼びかけるんだけど。 のらりくらりとご飯を食べたり。新聞を読んだりはぐらかされて。 挙句に『もう寝る』と言って寝室へ行ってしまいました。 1人取り残された私。淋しくて淋しくて。 するとお風呂からシャワーの音が聞こえてきます。 行ってみると父がいました。お風呂で洗濯をしていました。 『もうじきお父さん実家に戻るよ』と。 『お前が心配で近くにアパート借りてたけど』 『もう。いい加減お金がそこを着いたから』 『お父さん。戻るからな』父は言います。 お風呂から戻ると。母が台所で洗い物をしていました。 そこに父がやってきて。母に言うのです。 『お母さん。ゴメンな。お父さん家に戻るよ』 すると母。 『本当だよ。こんなにお金使って。いい加減戻ってきなさいよ』 『だってナ。胡桃が心配だったんだよー』 と。ありきたりな夫婦の会話をしています。 そこになぜか姉の旦那もやってきて。 小さな社宅はたくさんの人が創り出す生活の音をあちこちに響かせるのです。 ・・・・・・・・・・・・とそこで。物音で。目が覚めた。 物音の正体は。真夜中に帰ってきた旦那が。 寝室の襖を開けた音でした。 私は。寝ぼけていて。夢うつつで。旦那を見て。 『なんでいるん?さっき先に寝たじゃん』と。 ろれつの回らない口調で問い掛けてから。それが夢だと気づいたのです。 私は。お布団に寝ていて。真っ暗で。1人でした。 なんで。こんな夢を見たのか。自分でも分からないけど。 5人の家族がいた実家で。いろんな所から発せられていた音。 誰かが階段を上ったり。掃除機をかけたり。 おじじとおばあがでかい声で話していたり。 そんなことを少し想い出した。 問題が全くない家では決してなかったけれど。 『ありふれた音』に囲まれているだけで。 自分がいかに守られていて。孤独ではなかったかを。 そして。もう決してあの生活に戻ることはないんだと。 そんなことを暗闇の中でぼんやり考えていたら。 無性に哀しくなって来ました。 そして。隣で寝てしまった旦那のいびきを子守唄に。また眠りました。 私。孤独なんでしょうか。 別に。特に何かを実感してるわけでもなく。元気なんですけど。 孤独なんですかね。私。 それでも。此処で生きていくんです。 私がそう決めたんですから。 |
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