いきあたりばったり
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2003年10月26日(日) |
気が遠くなるほどの・・・ |
今日は、昨日の予告通り、バレエのレッスンを終えた後、 Dir en greyのライブに行って来ました。 思えば、今回のライブは、取ろう取ろう!と思ってた日、チケット発売日 用事があってすっかり当日にそのことを忘れ・・・。 仕方ないさね。 お金もなかったし、ちょうど良いじゃん・・・。 そう諦めていたところに!! 高校時代の連れで(大学も一緒。学部は違えど)、Dir en greyファンの友人から電話が!!! 「チケ余ってんねんけど」
いや、正直ね。すこぉしだけど・・・ 期待してました!! うわい!!やった!! 即答で、「行く!!」と答え、待ちに待った今日はその日。
ヘッバン(ヘッドバッキング)をしている子もたくさんいたけど、 ヘッバンしてたら勿体ない位の、恍惚感溢れるライブでした。
舞台が始まってすぐのオープニングライトは、崇高さとも言える美しさで。
「VURGER」
邦訳で、「俗悪」を意味する、このライブが幕を開ける。 高みへと昇る光に導かれ、煌びやかな世界へ誘われたはずが、たどり着いたのは、 この世の深淵を思わせる、「俗悪」で「痛み」に満ちあふれた、精神世界。 切り刻まれるリズムは、フレーズは、刃となって胸をえぐり、京の身体が、声が、創り出す世界に感応する。 お腹から、感情により生み出されるリズムが自分を支配し、 膨大な音という情報量に脳髄が侵しきられる。 ゆらゆらとうごめく身体に、開けてはいられない瞳。 がくんがくんと震える膝、半開きで震える顎。 とんでもなく、気持ちいい世界。 痛みと苦しさに打ち震え、涙が溢れた。
CD通りの音を聞きに行くのは、ライブではない。 そう思う。 肌で、表現される音を聞きに行く、体感する、体感させる。 そこまで、音を究めた五人がそこにいた。 Dir en greyは、本当に現在の日本では数少ないロックバンドだ。 彼らのつくり出す世界は、頭を打ち付けるように振るのでなく、 見て聞いて感じて・・・そうしないと、勿体ない。
彼らが表現する「俗悪」な世界は、この世界が目を背けて見てみないふりをしている世界。 人の痛みや苦しみ、声にならない叫び。 裏返しにそれは、切なくなるほど純粋な純粋な心。 あまりにも無垢な叫び。
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