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オペラ座の怪人
2005年01月29日(土)

下書き
↑スケッチブックから。多分色もつけます。多分。

ここから下の長文は、1月29日公開映画「オペラ座の怪人」について。
ストーリーに関わる部分は背景色で隠しますが、
それ以外の感想はまる見えなので、完全に知識のない状態でこれから見に行きたいという人は、どうか注意して下さい。

−−−
行ってきましたファントム!
21:20〜23:50の回だってのに、ほぼ満席でした。
前もって取っておいた席は、すこぶる快適。
昨日の日記で触れた音響システムも、とても良かった気がします。
映画館のサイトによると、
「”スカイウォーカーサウンド”と“パイオニア”が、 ルーカス氏が求める最高レベルの音響を実現するために 共同開発したTADシネマスピーカー…」
とかなんとか。正直サッパリですがやっぱり凄いらしいです。
確かに、幅の広い音に包まれる感覚は気持ちよくて、
最初のメインテーマの段階で「見に来てよかった」と思えちゃいました。

映画は、思ってたよりミュージカルでした。むしろミュージカルでした。
元々、ミュージカル映画となってましたっけ?
オペラ場面の歌とか、心情として背後に歌が流れるとか、
その程度じゃないかと思ってたのですがー
真面目な顔で走りながら歌ったり。
正直感じちゃいけないであろうコミカルさを感じる瞬間も。

役者さんは結構良い感じ。ファントム役のバトラーは〜ちょっと厳しかったけれども。歌声は、まぁ、オリジナルキャストの雰囲気には似てるかなぁと。上手くはなかったです。でも下手でもないです。
それよりところどころ入る癖が気にかかって……裏返り具合が西城秀樹。こう思ったの私だけだろうか。(ちなみにパンフによると、「彼の歌声はロック」だそうです)
んでも苦手なんです、ああいう裏返り。
とはいえ歌を除くと、演技・醸し出す雰囲気は十分ファントムでした。妖しい魅力・切なさ、素敵。

(以下、中身にも触れるので反転)
ストーリーは、ほぼミュージカル版そのままの流れでした。
出だしのオークション会場も、「so...ladies and gentlemen!」でオルゴール競売に入り、静かにオルゴールの音が流れ初め…という具合。あまりにもそのままで、のっけから大感激しました。そしてオルゴールの音色ですでに涙ぐみました(流石に早すぎたかも、いやでも最後を思うとどうしても…という感じで)
そしてシャンデリアのオークションから一気に時を遡り、同時に迫力あるメインテーマ。これもミュージカルと全く同じ流れ。この見せ場が好きだった人なら、その映像と音楽から、期待を裏切らない迫力を感じられるはず。
少なくとも、さえないなーとか物足りないなーとか、そんな感想は出ないはず。さすが見せ場。さすがお金かかってる。
兎に角シャンデリアの表現、凄いです。大好き。私はこれだけで映画代金分満足。

カルロッタ役の女優さんも、イメージを損なわない耳障りな歌声と性格、素敵でした。
マスカレードの場面は、もうちょっとインパクトが欲しかったなぁと思います。ミュージカルの方が、幕が開いた時の衝撃が大きかったです。狭い舞台の上がとにかく煌びやかで怪しくて。
映画は全体的に明るいことと、それにより舞台の広さが見えきってしまうことから、薄っぺらい見た目になってしまったような。
とはいえやっぱり華やかで、しっかり見せ場。

映画の方が良かった!と思える点もありました。
それは、表情を含め、舞台では見えない・聞こえない演技が加わったこと。
それぞれのキャラが鮮明になった気がしました。
特に、クリスティーヌとファントムの愛もくっきりと。
そしてそれを知り、衝撃を受けるラウルの様子には少々スッキリ。
美味しいところを持っていくラウルのこと、あまり好きじゃなかったので(笑)

あ、これはどうなの?という場面も思い出しました。
映画オリジナル、水攻めでラウル危機一髪!シーンはいらないんじゃないかと。あれ、何のために作ったのか。ハラハラドキドキ、緊張の見せ場を作りたかったのか。いきなり別物の映画になった気がしました。
あれ、いるの?

あと、どうでもいいけど突っ込みたくなったのは、パンフの表紙にもなってる写真、なんで仮面が左右逆なんだろう。鏡に映ってるのかな。
それから本当に突っ込みたいのは、仮面を被っている時の目周りが綺麗なところ。しっかり綺麗な目と瞼が見えてるのに。仮面外すと急にドロドロ。


結局満足度は95点くらい。
元々アンドリュー版ファントムが大好きで、音楽が大好きで、
最低でも音楽が楽しめれば、という心でいればこのくらい。
正直メインテーマが始まる段階で、95点分くらいの満足。
後はバトラーの演技。歌じゃなくて、演技。
それからもいっちょ、舞台と違って映画料金はとっても安価。わぁ、四季の値段で10回見られる。
残り5点は、バトラーの歌と、ところどころの違和感と、好きだった曲がちょっと冴えなくなっていたこと。

ちなみに、やたらめったら人に薦められる作品でありません。
ミュージカル苦手・嫌いな人が見ちゃったら、長時間きついだろうなぁ。
人を選ぶけど、大丈夫な人には多分良い映画です。
とっても深くて切ない愛のお話です。

てことでパンフ見返し歌いながら書いていたら、恐ろしく長文な上に大分時間かかっちゃいました。愛です、愛。



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