このごろの。
このごろの。
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2002年01月12日(土) インストール。

おやつ頃、二月の朗読会のチラシを届けに四ッ谷へ。

にしきみさんおかださんに会う。

おかださんが綿矢りさ「インストール」を貸してくれる。

読みたかったからうれしい。

二人を見送ったあとそのまま喫茶店で一時間。

読み終えてしまった。面白い。

自分の高校生の頃のことも思い出してしまったりした。

制服のポケットにカッターの刃を入れていないと

落ち着かなかった日々。


ここに一番感じ入った。(勝手に行がえしています。)
「私」は高校生の女の子
この場面は「彼女」の留守中に「彼女」の家にいるところ。

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私は彼女に何もしてあげてないのに。
何かお返しできることはないか。台所を見回すと
コンロの上の鍋の中に中途半端に残っているなめこ汁を
見つけたので、それを食べ切ってあげることにした。
一杯の水と冷たいままのなめこ汁を注いだお椀を持って、
私は一番風通しの良いベランダに向かった。

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あぁ、すごいお返しだと思いました。
愛があるなぁと。勇気がある愛情な感じ。

読み終わってこれはファンタジーだととても思いました。

おすすめ。

そしてまた興味深い「印刷に恋して」に戻るのでありました。


そういえば昨日 田中一光先生の訃報が。
あこがれている人々がいなくなってしまうのは残念。
でも清楚で力強いデザインは消えないと思うとうれしい。





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