すずキみるくのGooden 妄言
旧牛乳式形而上精神論理構造研究所日報

2004年02月23日(月) 春雨想

2月の終わりかけの深夜、雨が降り始めた。
久しぶりに雨の音を聞いたと思う。冬の乾燥に心も体も慣れきっていた。
雨と風の音が自分の中に新しい何かを入れていく。

多分、この雨は冬の終わりを告げる雨なのだろう。
気がつけばあの厳しい寒さはかなり和らいでいる。
部屋は電気ストーブもつけていないのに、丹前すら必要ない。
季節は、そうやって流れていくものだと思う。

この雨が終われば、おそらく春がやってくるだろう。
あまり皆にわからないようにそこらじゅうに痕跡をのこすのだろう。
そして気がついた人にだけこっそりと挨拶をするのだと思う。

でもなあ、春よ。
この雨はお前にしては少々派手な挨拶じゃないか?
おかげで鈍感な俺にも春の来訪が分かってしまった。
この俺が気づいたのだから、多分皆も気付いてしまったのだろう。

朝おきれば、春は当然のような顔をしてそこらじゅうに
顔をだすのだろう。

そんなわけで、もう、春です。


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