教育委員会が、ネットでのいじめの対策として夜9時以降のスマホを禁止したとかいうお話なんですが。まあ、スマートな方法ではないけど、しょうがないっちゃあしょうがないわな。
とはいえ、やっぱ根本は外してるんですけどね。いじめの最大の原因はなにかっていうと友達ですから。友達になれないひとが無理に近づいて友達にならなきゃっておもうといじめという悲劇がおこるわけです。なかよくなれなきゃ距離をとるということって実は子供にはむずかしいのではないかと。おいらも完全に人を切るということをマスターしたのは大学生も半ばを過ぎてからでしたからね。高校生でちょっと覚えて、大学で悟った感じです。
なかなかコレってむずかしいのよね。日本には「友達教」というのが蔓延していまして、小学校に入学と同時に「友達100人作れ」というアホな洗脳ソングをうたわされて、なにかあると「友達は価値がある」とか「君はひとりじゃない」とかアホなことをいいだす。一番シェアをとってる少年マンガ誌のコンセプトが「友情」「努力」「勝利」とかいいだす。大人になっても「お前は友達がいない」とかバカにされる。そりゃ、そういう仕事の人間関係は必要ですけど別にプライベートの友達なんてそんなむりに作りたいと思うほどのものではないし・・・。
その「友達教」にヘンに感化されちゃうのがいじめられっ子だったり天然様だったりするわけで。駄目だってわかってんのに近づいていくから無理にヒエラルキーの最下層に組み入れられて自殺とかもおこっちゃうわけです。そんなとこにいくくらいならとっととピラミッドから距離をおけばいいのに、ヘンに「友達教」に洗脳されてそれができない。そして最下層としてのアレがエスカレートしてそうなっちゃうわけです。
この日本に蔓延する「友達教」をなんとかするところから始めんといけませんよ。ええ。とにかく「友達をつくるのは悪いことじゃないけどイタイ目にあうこともあるよ。」という当然のことを教えねばなりません。つーかなんでそんなに「友達」をもてはやしてるんだろ?日本社会って。
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