いじけてた訳でも、拗ねていた訳でも無い。 只・・・只、悔しくて。 涙が、溢れそうになってしまったから。
あなたに、あの涙を見られるのは、格好悪い。 だけど。 途中で諦めてしまうのは、もっと格好悪い。
あなたに、あんなに恥ずかしい所を見せられなかった。 だから、あんな行動を。 あたしの全てを知っていて欲しいけれど、 でも、知って欲しく無いと想うコトも、ある。
それなのに。 あなたは、きっと言わなくても、 あたしの想っているコトを判ってくれて。 優しく抱き締めて、声を掛けてくれるから。 頭を撫でて、一緒に頑張ろうって言ってくれるから。 良く頑張ったね、なんて、そんなコトも言ってくれるから。 嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れそうになる。
大学に受かるとか、そういう問題では無くて。 これは、もう、自分の為の戦い。 今までの自分を打ち破る為にも、負けるコトは出来ない。 試験に勝てなくても、良い。 自分に負けたくない。 只、それだけの為に。
頑張る。 そう、強く心に想った。
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