My Precious Memories

2003年04月07日(月) 桜月夜

全て覚えている訳じゃない
だからこそそれは美しく

忘却が無ければ只の記憶
どんなに鮮やかに彩られようと
モノクロの想い出に敵いはしない・・・


お花見なんて、何年ぶりなんだろう。

小さなあの町で、有名な八重桜の名所。
あたしはいつも、其処を家族で訪れていた。
ぼんやり灯りに照らされて、闇に浮かぶ華やかさ。
一人で迷い込む、妖艶な世界。

想いを飛ばして、懐かしむ事の出来る記憶。
それはあたしを支える、小さな一欠けら。

目の前に広がる景色は、あの場所とは違う。
隣に居る人たちも、あの時とは違う。
似ているようで、全く違う。
これがあたしの、今の全て。




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「上手くいかない。何もかも。」
そう自己暗示にかけて居たのかも?
あたしも、あなたも。

だって、楽しい時はいつだって。
こんなに近くに、存在して居たのに。

只、「あたし」が其処に居なかった。
それだけのコトだったんだ。


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