全てを、断ち切って。終わりに出来たら、どれだけ楽だろう。結局、何も残らなかった。初めから、判っていた。螺旋に飲まれて、鎖もはずれて。繋ぎ目なんて、何処にも無くて。だからあたしは、この城で。最後の仕事をするべきなんだ。不安が、確信に変わる。とめどなく流れるのは、涙ではなくて。天上まで伸びる、たゆまずに響く音階。今夜、炎上の果てに、何を想う。