きっと、そう、それでいい。
甘い生クリームの上で、ちょこんと座って。 あなたを只、待っている。 それが正しいとは、想えない。
狭い丸い世界で、時間だけがお友達。 綺麗に蓋をして、冷たくして。 どうか、あたしを暗い場所へ。 そう、気付かないうちに望んでいた。
大切にされるのは、悪くない。 だけど、大切にしまって置き過ぎて。 腐って食せなくなるなんて。 そんなのは、厭だから。
美味しいうちに、出掛けよう。 もう一度、空の下で。 思いっきり、伸びをして。 孤独を感じて、愛を感じて。 世界のからくりを解き明かす、遠い旅路へ。
赤が潰れて、涙を落とす。 その時が訪れるまで。
いつかまた、何処かで巡り合うあなたへ。
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