My Precious Memories

2003年06月24日(火) 全て許される存在

さっき、気付いたらPCのマウスのコードが切れてた。
うちの猫が、食い千切ったらしい。
今は、ノートPCのマウスで代用中。

うちの猫は、とにかく我侭で自分勝手。
猫って、一般的にそういうイメージがあるかもしれないけれど。
ある程度は、人に懐くし、好意を寄せてくれる生き物。
・・・だと、あたしは想っていた。
実家で今まで一緒に暮らしてきた猫たちが、そうだったから。

だけどスピカは、一度飼い主に捨てられたせいか、
はたまた、元からの性格なのか。
なかなか、人に懐こうとしない。

別に、懐いて欲しい訳じゃない。
同じような愛情を、返して欲しい訳でもない。
だけど。
ここまで勝手にされると、さすがに頭にくる。

酷い、噛み癖。
それを直す・・・というか、噛まないようにする方法は、ただひとつ。
スピカのご機嫌を常に取っているコト。

遊んで欲しい時には遊んであげて、
お腹がすいたらご飯をあげて、
放って置いて欲しい時には知らん顔をする。
適度な距離感を持って、生活しなくちゃいけない。
家族っていうよりは、同居人。
主従関係も、飼い主とペットが逆転してる。

一緒に居て、疲れるコトも多い。
もう嫌だと、ココロの底から想うコトもある。
本気で、もう要らない、捨ててやる、と。
どうしようもなく、泣きそうになるコトもある。

でも、あたしはスピカと一緒に暮らしている。
それは、やっぱり愛情に似たモノを感じているからなのだろうか。
どんなにムカついても、哀しくても、悔しくても。
それを全て許してしまえる瞬間が、必ず訪れる。
愛しくてたまらない、と想える時間が確かに存在するのなら。
あたしは、スピカを手放したりなんて、しない。

こうして考えると、スピカも彼氏も。
そんなに、変わらないのかもしれない。
許せるコトが出来るって、長続きの秘訣なのかもしれない。
「許す」は「我慢する」とは、全く違うモノ。
我慢だけの関係は、きっと、無理して続けても壊れてしまうんだろうな。
あたしも、実際、そうだったから。
今こうして、許すコトの出来る存在が居るコト。
絶対に、忘れたくない。

あたしはきっと、これからもスピカとずっと一緒に居る。
やっぱり、あたしたち、家族なんだろうな。


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