さっき、気付いたらPCのマウスのコードが切れてた。 うちの猫が、食い千切ったらしい。 今は、ノートPCのマウスで代用中。
うちの猫は、とにかく我侭で自分勝手。 猫って、一般的にそういうイメージがあるかもしれないけれど。 ある程度は、人に懐くし、好意を寄せてくれる生き物。 ・・・だと、あたしは想っていた。 実家で今まで一緒に暮らしてきた猫たちが、そうだったから。
だけどスピカは、一度飼い主に捨てられたせいか、 はたまた、元からの性格なのか。 なかなか、人に懐こうとしない。
別に、懐いて欲しい訳じゃない。 同じような愛情を、返して欲しい訳でもない。 だけど。 ここまで勝手にされると、さすがに頭にくる。
酷い、噛み癖。 それを直す・・・というか、噛まないようにする方法は、ただひとつ。 スピカのご機嫌を常に取っているコト。
遊んで欲しい時には遊んであげて、 お腹がすいたらご飯をあげて、 放って置いて欲しい時には知らん顔をする。 適度な距離感を持って、生活しなくちゃいけない。 家族っていうよりは、同居人。 主従関係も、飼い主とペットが逆転してる。
一緒に居て、疲れるコトも多い。 もう嫌だと、ココロの底から想うコトもある。 本気で、もう要らない、捨ててやる、と。 どうしようもなく、泣きそうになるコトもある。
でも、あたしはスピカと一緒に暮らしている。 それは、やっぱり愛情に似たモノを感じているからなのだろうか。 どんなにムカついても、哀しくても、悔しくても。 それを全て許してしまえる瞬間が、必ず訪れる。 愛しくてたまらない、と想える時間が確かに存在するのなら。 あたしは、スピカを手放したりなんて、しない。
こうして考えると、スピカも彼氏も。 そんなに、変わらないのかもしれない。 許せるコトが出来るって、長続きの秘訣なのかもしれない。 「許す」は「我慢する」とは、全く違うモノ。 我慢だけの関係は、きっと、無理して続けても壊れてしまうんだろうな。 あたしも、実際、そうだったから。 今こうして、許すコトの出来る存在が居るコト。 絶対に、忘れたくない。
あたしはきっと、これからもスピカとずっと一緒に居る。 やっぱり、あたしたち、家族なんだろうな。
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