駄文
蒼海 零



 (吐き気)


『いろいろ耳に入っていることと思う。きっと、キミにとっても僕にとっても痛い事実がね。
 それについてどう思うか、彼に対してどうしていくのか、というキミなりの考えが知りたい。
 でも、キミ自身が「ケジメ」をつけているのは児島から聞いてるから、返事を無理に求める
 つもりはない。僕がキミに求めたいのは、自己の目標に邁進し、雑音に耳を奪われず、
 やるべき事に集中する、ということ。いろいろ思うところがあると思う。でも、それに
 負けて自分がちゃんとできなかったら、ホンマに負けやろ?だから言う「負けんな」。』


先生、こんな私にわざわざメールを打つ時間を割いてくれて有り難う。
本当にありがとう。

・・・・「けじめ」と言っても、弱ると、時々こちらからもコンタクトを取ってしまうような、
随分といい加減なものですが。(苦笑)
電話とか、メールのやりとりとか、「直接」なものだけは避けるようにしています。
ご免なさい。分かってくれてありがとう。
でも、日記がわりに書いてしまいますね。
今の自分、っていうのは、自分でも良くつかめない生き物になってしまっているようなので。


どう思うか、って?
絶え間無い虚脱感。ただそれだけです。
怒りも、憎しみすらも、喜びも、何も、余り感じる事が出来ません。
悲しいか・・・と言われれば、それが1番あるような気がします。

以前に感じていた、小さな驚きや、些細なことに対する憤りや、日々の嬉しいことなどが
勝手に私を通り抜けていくようです。
空や、天気、食事や、無機物に対する感動は、まだあるのですが。
「もう平Pに興味が失せた」とM谷に言い切りましたが、それが少し当たっているのかもしれません。
ただ臆病になって、彼女に関わるのを拒否しているのかもしれません・・・・

勉強は、出来るように、なりました。
もう集中出来るように、なりました。
それに支配されてしまう程の、強い「もの」が無くなってしまいましたから。





「負ける」。
今、何かに負けるとすれば。
受験へのプレッシャー?
でもこれは、もう慣れてきましたし。
相談できる友達も先生も、幸いながら数多くいてくれます。
この内に根を張って居ついた虚無?
・・・彼女への、強い軽蔑。
彼女を想っていた過去の自分の残照。
どうしようもない、行き場を失った、誰かを大切に想う心。
自分に執着の無いものですから、他人に心を払えなくなる、というのは、何だか
自分の存在自体が薄れていくようで、気持ち悪いです。
私が私であること。それが、分からなくなっています。


綺麗な書き方をするけれど、今回は、また、「勘違い」をしていただけのこと。
そうして残ったものは、「彼女」と「彼」そして先生達へかけた迷惑。
そうして失ったものは、大切だったものたち。

馬鹿だなあ、ともう一人の自分がまた呟いて居ます。


勉強に集中することで、薄くなった「自分」の穴埋めにできるかもしれません。
そんなことぐらいしか思いつかないのが、少し空しいところですが(苦笑)
今の私にはぴったりでしょう。

地理、最近やっと少し出来るようになったんですよ。Z会。
二次用の英語もまだまだだし、やるべきことは沢山あります。
まだ恵まれているのだと思います。何かやらなければいけない事が決められているのですから。
何もなかったら壊れるかもしれませんけど。


そんなところです。


2001年10月29日(月)
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