阪神淡路大震災から7年経過しました。
当時、私は神戸の自宅に居ました。 ちょうど私は大学4年生だったので、卒業論文の締切を控えて 徹夜でワープロに向かっていました。
明け方近くになって、ふと外が明るくなったことに気付き 窓を見上げた瞬間、 視界がぐにゃっと曲がる感覚を覚えました。 「あれ?」 と思った時には、グラグラグラと信じられない揺れが 始まっていました。
部屋の中が信じられないほどガタついていて、床も天井も ぐにゃぐにゃと曲がっていました。 本棚の本はすべて落ち、隣の部屋から妹の悲鳴が聞こえました。 私は本を頭に何冊も受けながら、状況を把握するのに 必死でした。
幸い、家族は全員無事でしたが、割れたお皿で 父が足に怪我をしていました。 もちろん、電気・ガス・水道は全てストップ。 真っ暗な中で、いつ来るか分からない余震に怯えながら、 家族で手と手を握り合って夜明けを待ちました。
その時、私は不思議なことに気付きました。 確かあの時、外は明るかったはず・・・・。 私は窓の外に光を確かに見たのに。 どうして今、外は真っ暗なんだろう・・・・。
・・・あとでその光は磁気により発生するプラズマ光現象だと いうことを知りました。 私の大切な友人もあの光の中、天に召されていきました。 あの光・・・。 きっと一生忘れることはないでしょう。
|