�蠧�記
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父と母の一人っ子に生まれる。
それにしても子供の頃が懐かしい。寒い冬、毎朝灯油ストーブに灯油を入れたこと。火事なんて起こさなかったものね。
つまらない世の中になったと感じるのは年を取ったせいかな。
私も小さいかもしれないけど、みんな小さいな。
私なんてね、自分があいつより先に死んだらあいつの子孫にうらみたたってやるなんて思うことあるようになったの。あほらしいね。でも本当にあいつが私より先に死んだら、やっぱりさびしくなったりするんだろうな。しょうがねえな。くだらない。人がいいのもいい加減にしてよ。いっていいいよ。気持ち悪いから。あいつに私が義理立てする必要なんてないんだよ。私が生まれたのは私のせいじゃないんだ。もう金輪際あんなやつらに大事な私の人生を左右されてたまるもんか。これだけ尽くしてやったんだから、これで私が薄倖に早死になんてしたら、世の中間違ってる、というのが私の正直な感覚だ。
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