五月頃、私はまだいるんだろうか?どうしているんだろうか?四歳の頃、母と二人で乗った熊本から東京行き夜行寝台の思い出を懐かしく思い出している。夫がお祖母さんの背中に負ぶわれたように、私も母には負ぶわれた記憶があるので、亡くなって三十年経っても母を呼ぶことがあるのだと思う。私が今まで見てきた自分自身、お世辞にも強いとか賢いとかは言えないが、私は自分が嫌いではない。