�蠧�記
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お父さん、やっぱり私はあなたに感謝できません。
日本は高度経済成長と言われた時だってちっとも余裕なんてなかった。
毎日戦争だったのだ。
どん底の時に子供の父親や嫂に羨ましいと言われた事があるから、人を羨むのは間違いだという事はわかっているはずだ。私だって彼らを喉から手が出る程羨ましく感じているのだけれど、これは正しく無いのだ。
人は自分の意志で生まれてきた訳では無い。この世に産み落とされた。ベルトコンベヤーに押し出された大量生産の品物の様に、練り出され、張り合わされ、自分の意志に関係無く、売られて、また別のコンベヤーに乗せられて、別の情報などがインプットされる。嬉しいの悲しいのも、ただ我が身が可愛いからだ。
これが運命なのかな。私も必要とされた所に、許された所に置かれているだけなのだ。
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