�蠧�記
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お母さんどこにいるの?
お父さんは川の流れに逆らって泳いでいるみたいでとっても気の毒わたしは極楽とんぼなの
蜻蛉になってしまったの?
お母さん、どこに行けば会えるの?
貴女の夢を叶えてあげたいと思っているけど、それは無理なのかもしれない。
貴女は自力の人だった。でも貴女のこの世での命は尽きてしまった。
私は弱い。身体も頭も。
私は貴女の願いを叶えてあげられないかもしれない。
貴女が逝ってしまってから、私は、歩いても歩いても貴女の所へは永遠に辿り着けなくなった。 私は貴女では無い。
私は貴女のようには生きられなかった。
貴女は親馬鹿だから、私が貴女より賢いと思っていた事があったみたいだ。
私は貴女に愛されたかったよ。貴女を愛したかったよ、お母さん。貴女のおむつを替えて、貴女の身体を洗って、あなたにお化粧してあげて、おさじで美味しいものを口に運んであけたかった。 でも貴女は私にそんな事はしてもらいたくなかったんだよね。
お母さん、私はもっともっと貴女と一緒にいたかった。
お母さん、貴女が私の寝床に横たわって、私に昔話をしてくれた晩の事も、私の髪を洗ってくれた事も、よく覚えているんだ。
これだけでは駄目なの? 私は貴女の体験した苦労を体験できない。
ただ貴女の喜怒哀楽の表情を思い出すだけ。
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