つぶやき。 /  
 
家族写真。 / 2002年09月09日(月)
 

うちには写真が一枚飾ってあります。
母方の親戚がほぼ勢ぞろいの家族写真。
(何故『ほぼ』かっていうと、妹がいないから)

これを撮ったとき、これだけ勢ぞろいすることもそうないだろうから、
とカメラに懲り出していた父親が撮ったもの。

このうち、伯父と祖父はもうこの世の人ではありません。
ファラ(マルチーズ、メス)も、そのころはぼけていなくて
しゃっきりしていた祖母の腕に抱かれ、
トリミングしたてでかわいいリボンをつけてもらっていっしょに写っています。

そのファラも今朝、天寿をまっとうしました。

母親が仕事に出る間際に見たときはまだ生きていて寝息をたてていたそうです。
それが朝の6時半。
そしてその約10分後、起き出した父親が見たときはもう息はなく、心臓も止まりかけていたそうです。
父親に呼ばれて慌てて傍に行ったときはその身体はまだ温かくて、身体も柔らかくて、息をしていないけれど、今にも動き出しそうで、信じられなくて、何度も胸に耳をくっつけて確かめたけれど、心臓の音は聞こえませんでした。
なんで動かないのか不思議なくらい、また温かかったです。
でも、だんだん足先から耳の先端の方から冷たくなって皮膚の色も変わってきました。

後ろ髪を引かれる思いで会社に出ましたが、帰ってきても、いろいろ無くなってたりやっぱりいつもいたはずのところにいなかったり、実感わきません。

ずっと腎臓を悪くして夜も寝られないくらい苦しそうだったし、
最後の方は水を飲むのさえ嫌がってたし、
これでやっと楽になれてよかったのかもしれないと思う反面、
やっぱりもう少し生きていて欲しかったという気もちもあります。

明日、焼き場から帰ってきます。
帰りに花でも買ってきてあげようと思います。



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